2024年度第2回例会(シンポジウム)についてのお知らせ
法政大学地理学会 会員の皆さん
2024年10月27日(日)に,皆さんが会員である法政大学地理学会の食に関するシンポジウムが開催されます。
食を色々観点から考えるシンポジウムです。事前登録の必要はありませんので,奮ってご参加ください。
●テーマ:地理学から食を考える
●日 程:2024年10月27日(日)
●方 式:対面形式
●会 場:法政大学市ヶ谷キャンパスボアソナードタワー13階・BT1300室
●時 間:13:00~17:00
●パネラー
川久保 篤志(東洋大学教授)
湯澤 規子(人間環境学部教授)
佐々木 達(文学部准教授)
佐藤 秀夫(地理学専攻博士後期課程)
●趣旨説明
今年度の第2回例会(シンポジウム)は「地理学から食を考える」をテーマに実施します。
日本人が食料を満足に確保できるようになった歴史は浅く,全国民が腹いっぱい食べることができるようになったのは1970年代に入ってからのことです。
しかし現在,日本の食料事情は飽食時代と言われつつも,農産物の大量輸入,安全性,米の過剰・不足問題,食生活の変化といった現代的課題をいくつも抱えています。
そこで,地理学から食あるいは食料問題を考える際にどのようなアプローチや方法があるのか,また日本農業と食料供給の関係性についてそれぞれの専門の立場からご報告いただき,食にかかわる地理学の有効性や食料問題の地理学について議論を交わしてみたいと企画しました。
川久保篤志(東洋大)先生には,コロナ禍の食料需給の変化と食関連産業がどのような対応を図ってきたのかについてご報告いただく予定です。
湯澤規子(人間環境学部)先生には,食べるという行為から見えてくる食文化や食のあり方,産業や社会とのかかわりについてご報告いただく予定です。
佐々木達(文学部)先生には,昨今の米の過剰不足問題について過去の経験からの教訓についてご報告いただく予定です。
佐藤秀夫(法政大・院)さんには,近年の国産ワインの成長を受け,どのようにして国産ワインの原料が確保されているのかについてご報告いただく予定です。
「食」という問題は,多くの学問領域に跨っているため,今回はあえて何らかの基準やテーマを設けることはせず,各発表の中から地理学の裾野の広さを再確認できればと思っています。
また,それぞれのご報告後のパネルディスカッションでは,参加者全員で討論したいと思いますので,奮ってご参加ください。
小原(法政大学地理学会・集会委員長)